「泥カンは泥を無視するな!」とかそういう話じゃないだろう。

http://d.hatena.ne.jp/hayamiz/20080715/1216090293
さて、今回の泥カンの件である意味意図的に「IT≒泥」な企業であるSIer協力会社である3次受け・4次受けの話がされていなかったということで、「泥を無視するな!」的な炎上の仕方をしつつあるみたいですが、そう言う話じゃないだろうと

そもそも今回の話は、IT企業と学生には括られがちで製造・ベンダー・SIerの区別が学生はあんまりついていない現状(まぁ、区別も付かん人間がIT系の企業に就職するのってどうかと思うけどさ)で、「IT業界はいろんな分野があって、それなりに辛いこともあるけど楽しいし成長できるよ!」っていう趣旨のことを学生に伝えるイベントだろうと。
何も知らない学生に、「この世の中には勝ち組と負け組が居ます!」っていきなり伝えるのはかなり建設的でないし、IT業界にネガティブな感想しか抱かないだろうし。


むしろ必要だったのは、「IT≒泥」な企業であるSIer協力会社である3次受け・4次受けの話をすることじゃなくて、76世代が10年でここまで来たけれど今後10〜20年でどのようなキャリアに就くか(就きたいか)という話をもっとするべきだったのでは?と思う。
そうすれば、あくまでIT業界における楽しいキャリアアップ紹介というポジティブな話だと誰もが思うだろうし、「泥無視すんな!」って批判も無かったんじゃないかとか思う。

実は、今後のキャリアをどうしたいのか?最近IT業界出身(or現役)の大学教授が増えているけれどそういった方向はどうか?と言うことも聞いてみたかったのだけれども、今回の話は就職〜若手中堅への成長期で技術者としてどのような成長が見込めて充実しているかという話だったし時間もなかったので聞けなかったけど。今度、こういう機会があったらぜひとも聞いてみたい。


そういう意味では、『新人には自分の仕事を泥とレッテルを貼って自己憐憫に浸ることなんか覚えて欲しくない』とかって話とかを聞くと安心する。