VAIO TypePの注目度は相当高い

さて、VAIO TypePを見てきたという話を書いたら、それだけで検索エンジン経由でかなりのアクセスが。こりゃ、注目度は高い商品だとは思っていたけれど、想定されているよりも注目度は高いのかもしれない。

そうなってくると、「Willcom D4ってなんだったんだろうな?」なんても思ってしまう。売れるチャンスはあったはずなのにね。
Willcom D4においては、数々のハード的不良などハードとしても小慣れていなかったという大反省点もあるけれど、なんでも出来ると言い張ってしまったのが一番の失敗だと思う。
ネットブックが売れ出すか売れ出さないかという時期に出た商品だけれども、Willcomが企画したマシンである以上、Willcomというキャリアにこだわってしまってビジネス寄りに寄りすぎてしまったのはもったいない。
さらに、Willcom的には戦略的価格かも知れないけれど、頭金数万円でトータル10万円ちょいとか値段設定が高すぎたのも問題だったんだろう。イーモバイルのようにぱっと見の価格を抑えられなかったのかとも思う。実際、VAIO TypePもイーモバイル同時契約で55000円程度で売ってたし、5万円前後で買えるマシンであるというのは、ネットブックサイズのマシンでは必須になってくる条件であると思う。
実際、『ミニノートPC購入理由、「小さいから」が「安いから」を上回る、若者には意外な不人気』なんて調査結果もあるようだし、価格的にがんばれなかったのかとも思う。


ついでに別メーカのマシンにも言及すると、Thinkpadというブランドがあるのにも関わらずVAIO TypePのような商品開発をせず、中国開発のIdeaPadを持ってきてしまったというLenovoの決断は失敗かもしれない。
確かに、IdeaPadネットブックとしては非常に良い製品だと思う。でも、VAIO TypePが出たことで古い価値観の製品になってしまった。
価格帯として若干高い程度のマシンで小さくて日本の生活環境にあったマシンがあれば、消費者はそっちを買うだろう。世界的に売れるマシンかと言われるとそうじゃないだろうけれど、ライバルの多すぎるネットブック市場に参入するよりは売上が伸びそうだし。

今、日本市場で必要なのはVAIO TypePのライバルであって、ただのネットブックならもういらないと思う。
VAIOと同じく長年このサイズで戦ってきたLOOXが、TypePの登場でどう動くかが気になるところ。
LOOX Pシリーズが戦略的価格で出れば面白いんだけどなぁ…。


SONYのノートPCと言うとPCユーザからは揶揄されやすいマシンではあるけれど、フルサイズのノートPCからVAIO TypeUやTypePのようなウルトラモバイルサイズまで全サイズにおいて製品が常にあるというのは凄いなぁと思った。見直した。