めニクル中巻(迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの)が面白い

迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの (GA文庫)

迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの (GA文庫)

和風Wizardryの出版版、め二クルの中巻。楽しみにしていたので、4/15の発売日には買って読んだ。
一番読んでみたかったエピソードが書き下ろし短編になっていたので、びっくりすると共に「そういうことだったのかー」と膝を打ちつつ納得して楽しむことが出来た。

と言うことで、サイン欲しさにレビュー書きます書きます。『好きなシーンを一つ上げ、具体的に紹介していること。』という条件に悩んで、いつの間にか2週間経ってしまった。さっさと書けば良かったよ!前回は1番目に応募したのに今回は最後に近いよ!


どのシーンを取り上げるか悩んだのだけれども、中巻最初の大木邦人の遭難シーンが一番インパクトあった。最初にこのシーンがあるのに、中巻の中でもとてもいいシーンだから困る。何度か読み直してみたけれど、このシーンの印象がやはり強く残ってしまう(笑)
仲間を見捨てて逃げ出さなければ生還できない程シビアな場所で、一度は生還のために逃げ出しても死を覚悟した瞬間に戻る。そして、後悔する中で封印した感情に気づく。
短いシーンながら、地下のシビアさ、探索者のドライな状況判断、全てを捨ててでも生きる必要性、と言った迷宮での行動原理で覆いきれない人の感情が溢れだしていてとても良かった。
他のシーンも取り上げたくてしょうがないけれど、これ以上書くと止まらなくなりそうなのでこんなところで。

あと、来年から社会人になる人間としては「Yes, Boss! No,Boss! I don't know BOSS!」と言える人間になりたいもんです。やっぱ、この三原則って重要ですね。