元現役生として、一言SFCの二郎環境について言っておく

そろそろ武蔵小杉のラーメン二郎のヤバさについて一言言っとくか
じゃあ、俺は三田二郎を語るぜ!
急に二郎語りが流行ってるけど、本店を舐めてはいけない
っと挙げられるように、最近二郎のインパクトについて書くのがはてダで流行しているのを生暖かく眺めていたのだけれども、id:activecuteに『↓SFC慶應に含めちゃダメだろ、常考。> 「SFC生は二郎の存在を知らない」』とか言われてしまってはSFC卒業生として黙っていられないので、SFCを含めた現役学生の二郎環境について触れておく。とは言え、所詮SFC出身なので三田について今回言及しておくのはやめておく。
ちなみに、自分が「SFC生は二郎の存在を知らない」とはてブに書いたのは半分本気、半分ネタであることを最初に書いておく。


自分の二郎体験としては、塾高(付属の高校)時代に武蔵小杉二郎に行ったのが初めてで、木曜日は昼過ぎに授業が終わるという事情もあってか、木曜日の昼営業に通っていた。まぁ、武蔵小杉二郎の名物は早仕舞いと言っても過言ではなかったので、武蔵小杉から歩いて行って涙目というシーンも少なくなかったけど。
『そろそろ武蔵小杉のラーメン二郎のヤバさについて一言言っとくか』でも語られているように、武蔵小杉二郎(塾高生は武蔵小杉をムサコと呼ぶのでムサコ二郎と呼んでた)は殺伐度の高い二郎ではある。しかし二郎にしては珍しい座敷席があり、昼はリーマン夜は家族連れなどがのんびり食べていたりして、ほのぼのとした側面のある二郎でもあったが、二郎の中でも量の多い店舗ではあったため、食べ続けているうちに量に慣れてしまった。
そして、今は526の店主となった元店主の時折見せるハニカミというのも武蔵小杉二郎の特徴であった。ほとんど話さない店主だけれども、通っているうちに挨拶くらいはしてくれるようになる。己の成長を確認できるのが武蔵小杉二郎であった。

そして、塾高時代に授業をサボることで(学ランでの)本店デビューを果たす。
初めて食べた頃はその味のブレっぷりに驚いたものの、回数を重ねるにしたがって本店ならではのインパクトとクタクタになるまで茹でられた野菜のおいしさを知る。
当時の武蔵小杉二郎では(今は知らないけど)ロット毎に野菜を茹でているということもあり、毎回茹で立てシャキシャキな野菜しか出ていなかった。
なもんで、最初に三田でクタクタな茹で加減の野菜を食べた時は「なんだ、この茹で過ぎな野菜は!」と思ったのだけれども、ラーメンとしては異常なほどと思える二郎の濃いスープではクタクタな茹で加減の野菜がスープに絡んでおいしいのである。シャキシャキ野菜では、野菜の水気と二郎のスープとが喧嘩してしまうのでよろしくない。やはり、二郎と言ったらクタクタの野菜である。

また、同時期に通学路の途中にある小滝橋・歌舞伎町二郎デビューを果たすが、これについてはあまり触れないでおく。ライト過ぎて二郎度が低いと批判の対象にされやすい二店だけれども、ビールもあり営業時間も長くのんびりとした雰囲気で楽しめる二郎としては高得点だと思う。通学路からあまり外れないで済むこともあり、小滝橋二郎は三田・武蔵小杉に行けない時などによく行ったものである。

SFC生の二郎環境

「なんだ!お前の二郎話ばっかりで、ちっともSFCの二郎環境話にならないじゃないか!」
ともうそろそろ言われかれないので、ここらからSFCの話について書く。

このように、高校時代から武蔵小杉・三田と難易度の高い二郎に通っていたこともあり、SFCに進学した当初は自分で選んだとは言え二郎環境最悪な地を選んでしまったものだと嘆いたものである。周りにはおいしいラーメン屋も少なく、キャンパスの徒歩圏内にまともな飯屋は無く、コンビニも一軒だけ。
当時は二郎の店舗数も少なく町田店も閉店後だったため、最寄の二郎まで90分以上かけないとたどり着けないと言うのがSFCの状況であった。二郎好きにとってみれば、惨憺たる状況である。

そんな環境で果たして生きていけるのか疑問だったのだけれども、そこに彗星のごとく現れたのが相模大野二郎であった。SFC生の多く*1が使う小田急線沿線の乗換駅相模大野にあり、アクセス良好である。
しかも、味・量・安定度(さらに言えばキャベツの量)と全てにおいて秀でており、その当時の二郎においてトップ3に入るのではないかと個人的には思っていた。(今でも入るかな?)
これは、とんでもなく凄い二郎がSFCの近くに出来てしまったもんだと驚いたものである。そのうち凄まじく行列する二郎になってしまうだろうと思っていたけれど、相模大野二郎開店当初は二郎ブームが慶應生や周辺住民のみの内輪な流行だったため開店当初はそんなに混雑しておらず、自分も含めちらほらとSFCの体育会系学生が学ランを着て来ていたりと、のんびりとしたムードが流れていた。
と凄い二郎ができた割には、SFCでの二郎熱は高まらなかった。SFCからバスと電車を乗り継いで相模大野まで40分以上かかることや、もともとSFC生の二郎への関心の低さ(これは万死に値する)もあり、SFCで二郎について話しても「あぁ、あの三田にあるラーメン屋でしょ?」と答えられればいい方で、知らない学生がほとんどで、ましてや相模大野にもあることを知っているのは体育会系の一部学生のみだった。確かに、二郎を知らないようではSFC慶應ではないと言われても*2しょうがない。


が、ここ1〜2年の二郎ブームで大きく状況が変わりつつある。最近、二郎を知って食べたことがあり、二郎が好きだと言うSFC生がじわりじわりと増えているという喜ばしい傾向にある。
二郎と言う存在がメジャーになったというのが一番大きいと思うのだけれども、相模大野開店の翌年には関内二郎も開店し、優れた二郎環境が整ったというのも遠因にあるのでは無いかと思われる。
さらに、小田急線沿線に二郎インスパイア系の店が増えたのも理由として挙げられるだろう。


自分の居た研究室では、相模大野や関内の混雑に疲れた層を中心に蓮爾が流行っている。
確実に二郎でも上位に入る濃いスープ、二郎系界隈では唯一の超太麺、殺伐とせず長い麺茹で時間を楽しむために漫画が置いてあったりと二郎道を追及する一人客にも楽しめ、店の今ほど人気が出る前を支えたのであろう明大のサークル客にも優しかったりと、どんな人が行っても楽しめる*3二郎系店舗になっている。
SFCから夜なら車で30分ちょい・電車でも50分程度で行け、営業時間も24時までと夜型のSFC生に優しい店舗である。
二郎の魅力の根幹は、太麺と濃厚とんこつ醤油のスープが織り成すハーモニーにあるのではないかと思っている自分にとって、蓮爾は現在他に変えられない存在として確固たる地位を築いている。
二郎としてならば相模大野・三田も捨てがたいけれど、わざわざ電車賃払ってでも蓮爾は行く価値がある。
これ以上混んで欲しくはないのだけれども、二郎好きなら一度は行くことを薦める旨さだ。

*1:とは言っても3割居ないかも

*2:もちろん、本当の理由は別に存在する。主に挙げられるものとして、慶應的な愛好精神を嫌う。いちいちSFCであることを自己主張する。など

*3:もちろん、脂っこいのが駄目な人は駄目である