「Touch Diamondで考えるスマートフォンの未来」に行ってきた。
さて、HTC社のスマートフォンTouch Diamondの体験イベント(1回/2回)に当選したと言うことで、Microsoft赤坂オフィスに行ってきました。Hacker's Cafeのid:akio0911さんも当選してた。
この「Touch Diamondで考えるスマートフォンの未来」というイベントは、Touch Diamondに触りつつ今後のスマートフォンに必要な機能とは何か?これからどのような進化をしていくと良いのか?など、スマートフォンの未来について考えてくというのが目的らしい。
Willcom03ユーザとしては、どのようにMicrosoftがWindowsMobileを展開していくのか気になっていたので非常に楽しみだった。
で、イベントの流れは以下の通り。
- マイクロソフトモバイルコミュニケーション本部、越川氏より「スマートフォンの今後とWindowsMobile」
- HTCの方より「Touch Diamond紹介」
- HTCの方より「Touch Diamondの使い方」
- 自由時間
- 質疑応答
と言う形だった。
話されるテーマとしては誰の話も「ガラパゴス携帯を越えたスマートフォン」というよくある話に帰着していた(笑)
とは言え、プラットフォーム戦略としてそのシナリオの中にWindowsLive、WindowsMobile、Officeがあるだけでなく、Games for Windowsも含まれていたのが興味深かった。WindowsMobile端末で、まともにゲームが出来る環境が出来るのなら、PSPやNintendoDSといった専用機を買わなくても済むかもしれない。どこまで、Microsoftのゲーム戦略を広めていくかというのがちょっと見物。
また、「Photo Sharingという写真共有サービスを年内には提供する」と言っていたのが意外だった。
WindowsLiveのSkyDriveという形で5GByteの無料オンラインストレージが有る訳だけれども、スマートフォン用の専用クライアントソフトを年内に用意して、いつでもどこからでも写真を保存/共有するという方向で行くらしい。
Eye-FiやらFlickrの写真共有の一般化という動向に、Microsoftも注力していたのか〜といった感じ。
WindowsVista・Live・Mobileが組み合わさることで、スマートフォンで撮った画像を遠くにあるデジタルフォトフレームに自動で瞬時に表示させるといったようなことを目指しているそうな。
まぁ、マルチプラットフォームな企業程こういうことはやりやすいだろうなぁとか思う。
次のHTCの方によるTouch Diamond紹介。
10/6〜10/12の週間携帯ランキング1位、10月月間携帯ランキング5位と言うことを強調されていて、よくまぁ売れたもんだとか思ったり。ここ1年では、スマートフォンを1000万台を出荷しているらしい。意外と売れてるもんですね。
さらに、HTCのガジェッターの方によるTouch Diamondのいいところ紹介があったが、それが面白かった。
ガジェット好きな方だったので、非常にツボに入った説明をされていた。
最後の自由時間に、HTC社員のガジェッターな方の私用端末をたまたま触らせていただく時間があったのだけれども、見事なカスタマイズ具合で驚いた。
と言うのも、id:akio0911さんと一緒に『「Touch Diamondは片手操作出来ますよ!」というプレゼンが多かった割に片手操作しづらいよね』というような流れで、WindowsMobileのスクロールバーは狭すぎると言う話をして端末を見てみたら、デフォルトよりなぜかスクロールバーの幅が広い。
「あれ?カスタマイズされてるの?片手操作に併せたの?すごくね?」と盛り上がりかけたら、実はただ単に社員の方の私物だからカスタマイズされてただけだったという(笑)
やはり中の人でも、片手操作出来るとプレゼンしたところで使いづらいらしいw
入れてるソフトとしても、Giraffe Appli CatalogueとかGPX Logger(たぶん)とか一般的なWindowsMobileユーザの好むソフトが多かったような。
質疑応答の時間が面白かった。
- 各メーカのUIカスタマイズは今後どうなっていくの?
- 散々片手での操作を未だにしづらいWindowMobileどうなんの?
- 最近は、日本の事情に併せたOS開発して頑張ってるからもう少し待ってね
- Diamond Touchのために、今年の3月から本社の開発チームを調布に引っ張ってきたらしい
- 最近は、日本の事情に併せたOS開発して頑張ってるからもう少し待ってね
- ぶっちゃけ、いい加減いつWindowsCE5.0系統から抜け出すの?
- 今頑張ってるから、そのうちね。時期は言えないよ
- OSアップデートも各機種メーカの意向で出来るか出来ないか決まるよ
- 今頑張ってるから、そのうちね。時期は言えないよ
と言った、非常に率直な意見とそのままな回答だったので面白かった。
まぁ、日本独自のローカライズを進めないとジャンルとして発展しない、というのはMicrosoftもHTC(メーカ)側も重々に承知しているようなので、今後の対応に期待したいところ。
むしろ、このままだといい加減ユーザも怒るよ!って感じだろうしなぁ(笑)
まぁ、触らしてもらったしDiamond Touchのいいいところを上げると以下の通り。
- 標準搭載のメニューが、思ったより電話っぽくて使いやすい
- Willcom03のWindowMobileっぽさに比べると段違い。誤操作が減る。出来ることも減るけど。
- Comm Managerが使いやすい
- ホームメニューから簡単にアクセスできるComm Mnagerの1画面で全ての通信機器のオンオフできるのは素晴らしい
- クイックGPSのダウンロードが速い!
- 加速度センサーイイ!
- 加速度センサー入門用の玉転がしゲームもあるし、なかなかいいかも。
- タッチペンがマグネットで収容される
- 付属のタッチペンは出し憎い・使いづらい・しまいづらいと三拍子揃った端末が多いけれど、マグネットが付いているので、出す時にもストッパーになり、しまう時には速やかにしまわれる機構はカッコいいと思った。これを採用しているスマートフォンを他に見たことがなかったので、非常に新鮮。
逆に改善点として欲しいところ
- 半角全角ボタンは欲しい(日本語キーボードにして欲しかった)
- ホームボタンやら重要なボタンの操作感が微妙
- iPhoneをまねた操作性の割には、レスポンスが遅かったり
- Touch DiamondとTouch Proという機種名では、どっちがフルキーボード搭載かわかりづらい
最後に、イベント全体としての感想。
非常に楽しいイベントだったのだけれども、いくつか気になる点もあった。
- 基本的に2人に1台は端末がある形で、常時交互に触れるという触れ込みだったのだけれども、台数の調整がうまくいってなくて自分の所は3人に1台になってたのがちょっと残念。
- 18000もWindowMobile向けアプリがありますとプレゼンがあったのに、フリーのアプリをインストールして試すことが出来なかった。
この2点が次回以降、改善されるといいなぁとか思いました。はい。
で、モニタープログラムも有って30人中若干名(5名くらい?)はTouch DiamondかTouch Proが借りられるらしい。借りられたら、色々デバイス繋いだりしてプログラム書くんだけどなぁ〜。
(記事リンク)
隣だった方