WebのSPAMと携帯サイトのSPAM

何やら、"モバイルサイトで年収4000万稼ぐ18歳のお話なんですが"に対して"ホームページを作る人の品格"だとか他にもいろいろと盛り上がってるみたいですか。
最近の論争に口をつっこむ気はさらさないんだけど、所謂WebにおけるSPAMサイトと携帯サイトにおけるSPAMサイトって意味がだいぶ違っているし、それをどう捉えているかで価値観の違いも生まれたんじゃないかなぁとか思ってみたりする。
まぁどんな形態にせよ、SPAMが迷惑だしWebのような情報群にとってノイズとなるのは間違いないんだけど、WebサイトにおけるSPAMと違って、携帯のSPAMサイトの場合多少なりとも有益になってしまうことが今回の問題を拗れさせているのだと思う。
元サイトの意図を考えると、「携帯だと、画面等インタフェース上の制約によって検索などで目的のサイトにたどり着くインタフェースは使いづらいという現状もあり、情報を集約したまとめサイトの有用度が非常に高く、SPAMが混じっていてもユーザはそれを有益に捉えてしまう。だからこそ、SPAMサイトを利用してしまうし、アフェリエイトのリンクを間違って踏んでしまう。」と言う現状があることを言いたかっただけじゃないのかなとか思ったりする。ただ、現状を語っただけ。
まぁ、携帯サイトじゃなくてエロサイトでもそうなんだろうけど、SPAMだらけのリンク集を嬉々として使う人間は沢山居る訳で。それ以外に、有益なサイトがあるとは知らないし調べる方法も知らないから。殆どの人はリンク先URLをきちんと確かめるってことが出来ないからこそ、100あるリンクを1個ずつ踏んでいって、1つだけある正解のエロサイトを見つけるって方法が当たり前になったりする。ソース見れば一発なのにね。
まぁ、エロサイトはともかく、現状の携帯UIでは正解にたどり着くことが出来ないからこそ、こういうSAMサイトの量産とノイズの量産を許してしまっている現状はあると思う。
こういう現状を考えると、インタフェース研究に関わっている人間として、問うべきなのは携帯WebブラウザのUI自体じゃないかと思う。
正解にたどり着けないUIを使い続けることを(携帯)Web開発者が許容してしまっている以上、SPAMサイトのことを批判できないんじゃないかなぁ…。
結論としては、リンク先がなんだかわからない携帯UIは糞だってことで。