コミュニケーションの変化

携帯メールによって『日本語壊滅』が起きているという話だけれども、なんでもっと積極的に携帯のハードウエアを進化させようとする話が出ないのかが謎。
最近、日本の携帯電話が海外で売れないという話が盛んに出ているけれど、日本の市場に特化した携帯が売れるはずはないし、日本市場と海外市場の二兎を追い出しても失敗するだけだし。『こんなに違う世界の携帯電話市場』『日本の携帯電話市場の特殊性とは』と紹介されているように、『日本は通話量は少なく、データ利用が多い市場と言える。』

なんでこんな状況になったかというと、(電車・バスなどの移動も多いし)常に話せる環境がないのと、通話料が高いからだろうけどさ。『音声通話は21時〜1時に集中』って記事を読んでもわかるように、通話の55%が21時〜25時に集中しているらしい。朝〜21時は、長時間通話できる環境自体が無いんじゃないかなぁ?
っとなると、やはり今後もデータ通信でのコミュニケーションを促進していくしか無い。最近はやりのTwitterを見ても、てきとーに短い文章での会話は楽だし、どんな状況でアレお互いの状況がわかりやすいから身近にも感じる。さらに、文字だと想像で補えるし、音声と違って多チャンネルの切り替えが楽だから並列処理しやすい。タブブラウザがこれだけもてはやされているというのは、文字の多チャンネル入力が人間の情報処理量向上に役立っているから他ならないと思う。
携帯を巡る状況は変わらないし、文字のコミュニケーションにも利点はあるならば、携帯自体をさらに進化させればいいって最初に言った結論になるんじゃないかと思うんだけれどもなぁ。
まずは、高解像度化と大画面化を進めて、テンキーに変わる片手入力ハードの導入、漢字変換についてもさらなる高機能化を図る。短期的にはこんなところだけれど、さらには人間の一部になるように様々な機能を集約してウエアラブル化を進めていく。結局の所、一台で完結する携帯デバイスとして進化し続けていくためには、こんなところでいいんじゃないだろうかなぁ?
日本の携帯市場、あんまり間違ってないじゃん。ってか、日本だけOver Lordになれるチャンスですよ(笑)
まぁ、ユーザが果たしてこれを望んでいるのかどうかは別ですが。